LEDビジョンの吊りと自立の違い|バトン・トラス・スタンドの使い分け

前後4本の主材と上面の筋交いが見える黒い300mm角トラス、LEDは7列8段の設置イメージ

「うちのホールのバトンに吊れますか」「体育館には吊るものが無いのですが」。LEDビジョンの設置方法は、会場に何があるかで決まります。吊りと自立(床置き)の違いを原理から整理し、美術バトン・トラス・スタンドをどう使い分けるか、当社ではどの構成を基本にしているかをご説明します。

目次

吊りと床置き、何が違うか。高さ・床面積・荷重の行き先

LEDビジョンは、パネルをつなげた1枚の重い板です。この板をどこで支えるかで、2つの方法に分かれます。上から吊るか、床から支えるかです。

  • 高さ。吊りは画面の下端を演者の頭より上に持ち上げられ、後ろの席からも前の人に隠れずに見えます。床置きは画面の下端が床の近くになり、前列の人の頭で下が隠れやすくなります。
  • 床面積。吊りは舞台の床を空けたまま使えます。床置きは画面の奥行きと転倒防止の脚が舞台を占めます。
  • 荷重の行き先。吊りは支持設備(バトンやトラス)の許容荷重、床置きは床の耐荷重と転倒防止が問題になります。

舞台の背景として映像を見せるなら、吊りが基本です。展示台のそばで近くから見せる小さな画面なら、床置きも選択肢になります。

劇場・ホールの美術バトンに直接吊る。電動と手動の違い

劇場やホールには、幕や照明を吊るための「美術バトン」が舞台の上に何本も渡っています。当社は、付属の吊り金物を使ってパネルを美術バトンへ直接吊り込む構成を基本としています。間にトラスを介しません。

バトンの方式施工体制と、お客様側の準備
電動バトン会場の担当者が昇降を操作します。取り付けと取り外しは当社が担当します。標準の施工体制で計算します。
手動バトン(綱元)通常の約1.5倍の施工体制で見積もります。綱元の操作や荷重の調整には、会場の舞台担当者や舞台監督との連携と、現地での作業協力が必要です。

どちらの場合も、バトンの空き、許容荷重、使える位置と本数、当日の操作体制を、会場の担当者と事前に確認していただきます。自動見積もりでは、これらの確認がまだでも参考の金額を計算し、見積書に「未確認」と載せて、当社から確認します。条件が整わない場合は、代わりの方法をご相談します。会場へ支払う設備使用料や担当者の費用は、当社の見積もりに含みません。

体育館・展示会場ではトラスから吊る。手配は原則お客様側の舞台業者

体育館や展示会場、屋根のある地域イベントの会場には、美術バトンがありません。この場合は、門型のトラス(金属の枠を組んだ支持設備)を立て、そこからパネルを吊ります。

トラスの手配は、原則としてお客様側の舞台・大道具業者にお願いしています。組立まで完了した支持設備をご用意いただく形が基本で、この条件では当社の見積もりの支持設備費は0円です。当社で対応できる構成に限り、トラスの持ち込みを別途ご相談いただけますが、追加の調達には3〜4か月程度かかるため、急なご依頼には応じられない場合があります。

お客様側で部材だけを用意し、組立をどうするか相談したい場合も、自動見積もりで選べます。この場合は個別見積もりとしてご案内します。

床に立てる構成(自立スタンド)を考えるとき

床置きの構成は、専用のスタンドや床置き用の枠にパネルを取り付け、転倒防止の重りや控えで支えます。搬入と組み上げが吊りより簡単な場合があり、天井に吊るものが無い小さな会場で使われます。

ただし、当社の自動見積もりが対象にしているのは、組立済みの支持設備または美術バトンから吊る構成です。床に立てる構成をご希望の場合は、設置場所の床の条件、画面の大きさ、転倒防止の方法を含めて、お問い合わせフォームから個別にご相談ください。対応できる構成と範囲を確認してご案内します。

荷重の考え方。パネル・吊り金物・ケーブルを合算する

バトンやトラスから吊るときは、パネルの枚数に加えて、吊りバー・金具、パネル間の電源・信号線、実際に吊られる主線の長さ分の重さを合計します。門型トラスから吊る場合も吊り金物は計上しますが、バトンへ直接吊るときはトラスの重さを勝手に加えません。同じ1本のバトンに複数の画面を吊るなら、同じ支持先へ合算します。

当社が購入したパネルは、メーカーの仕様書で1枚(幅1m × 高さ0.5m)7.5kg±5%です。購入個体の実測値と吊り金物の確定重量はまだ無いため、枚数が決まった段階でお伝えする荷重の目安は、確認できた項目の小計と未確認の項目を分けてお示しし、総重量をゼロや確定値として扱いません。荷重の集計は施工の安全承認ではなく、許容荷重、吊り点の分担、連結の上限、金物の適合を、会場管理者・舞台担当者と確認する必要があります。

吊れる大きさや必要な手配が分からない場合は、会場の設備資料をもとに整理する舞台LED設置プラン相談(税込55,000円)もご利用いただけます。現地調査は含みません。

よくある質問

ホールのバトンの許容荷重が分かりません。どう調べますか

会場の舞台担当者に、使いたいバトンの許容荷重、吊り点の位置、当日の空き状況を伺ってください。会場の設備資料に記載があることが多く、その資料を共有いただければ、当社で構成を確認します。

体育館にトラスがありません。当社で全部用意してもらえますか

トラスの手配は原則としてお客様側の舞台・大道具業者にお願いしています。当社で対応できる構成に限り持ち込みをご相談いただけますが、追加調達には3〜4か月程度かかります。日程に余裕をもってご相談ください。

手動バトンの操作を、こちらのスタッフが手伝う必要がありますか

綱元の操作は、会場の舞台担当者や舞台監督との連携で行います。知識や経験のない方に危険な操作をお願いすることはありません。作業の分担は事前に決めます。

床に置くだけの小さな画面は頼めますか

床置きの構成は自動見積もりの対象外です。設置場所の床の条件と画面の大きさをお知らせいただき、対応できる構成があるかを個別にご案内します。

次にすること。支持設備の条件を選んで、自動見積もりへ

自動見積もりでは、組立済みの支持設備、電動バトン、手動バトンなどの選択肢から会場の条件を選び、税込総額を計算します。大きさごとの吊り荷重の目安は、枚数が決まった段階で当社からお伝えします。

自動見積もりを始める

支持設備が決まっていない場合は、お問い合わせフォームから会場の設備資料を添えてご相談ください。

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